1500万人の少女にとって悲惨な結果

結婚を強要される幼い少女を想像できるだろうか?心理的な恐怖、受け入れがたい苦痛、まだ十分発達していないのに出産を強要される小さな体を想像できるだろうか?何が起こっているか理解するには意志能力が不十分な状態を想像できるだろうか?これは幼い少女に対する最も新しい形の暴力だが、世界は沈黙したままである。

南アジアは幼い花嫁の数が最も多い場所である。児童婚は18歳未満の子供の結婚と定義できる。毎年、1500万人の少女が18歳になる前に結婚している。1分間に28人の少女が結婚していることになる。2秒に1人の割合である。

児童婚の結果が残酷であることは、事実によって示されている。南アジアでは、幼い少女が若年で妊娠することで、死亡を含めた健康上のリスクにさらされている。退学(小学校、中学校、高校)を強要される。そしてさらに貧困になり、家庭内暴力や性的虐待の犠牲者になっている。こうした結婚が増え続ければ、幼くして婚する女性は2050年までに12億人になる。人口2640万人のネパールをみてみよう。

ネパールは児童婚の割合がアジア3位である。法律で結婚できる年齢が20歳に定められているにも関わらず、少女の37%が18歳までに結婚し、10%は15歳までに結婚している。なぜだろうか?

社会構造として、女性は二流の市民とみなされている。女性は経済的な生産性がなく、家族から早く嫁がされる。ネパールでは児童労働が一般的で、子供の約40%が働いている。少年より少女のほうが働いている確率が高く、その大半は危険な仕事である。

こうした社会的プレッシャーの中、新しい傾向が現れている。11歳や12歳の幼い少女を含め、多くの少女が自ら結婚を選択している。これらは恋愛結婚と呼ばれている。少女たちは実家の貧困や虐待から抜け出す方法を模索しているのである。

ただし、強要された結婚であろうと恋愛結婚であろうと、少女に対するダメージは同じであることが多い。少女たちはまだ子供で、心も体も発達の早期段階にある。彼らは大人の事情に耐えるよう強要されるが、それは不可能である。

幼い子供の結婚は人権侵害だが、南アジアではこれが蔓延している。児童婚を止めさせるには、さまざまなレベルでの対応が必要になる。児童婚を防止する既存の法律を強化する必要がある。政府、コミュニティ、社会団体が協力しなければならない。少女たちが教育や生活スキルに関するトレーニングを受けられるようにしなければならない。教育が遠い夢であってはならない。教育を受けなければ、少女たちの未来は奪われてしまうのだ。

日本はアジアの一部である。アジアの国として、日本はこうした児童婚の問題にもっと関与し、立ち向かって行かなければならない。

ノボトニー・ジェローム、OMI

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Oblate Missionaries of Mary Immaculate (0MI)は 聖母献身宣教会 (オブレート 会)に所属するカトリックの司祭ならびに兄弟のグループです。私たちは 全ての人々 --特に貧しい人々 --が人間としての尊厳に対して、完全な自覚を勝ち取るために 努力しています。私たちは、声なき者の叫びを聞き、そして多くの人に聞いてほしい とがんばっています。正義への行動は、私たちの仕事に欠くことのできない部分であ り、抑圧と貧困の原因となる全てを変えようとしているのです。このように、私たち は、まさに命の誕生からその終わりまで、人間の尊厳を認識する社会を創ることにあ ずかっています。
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