人間性を損なう悪

prochoice002prochoice政府や施設による強制的な中絶、避妊法の使用、望まない不妊術により、母親、父親、子供を犠牲にし、支配するといった脅迫行為が存在するのはなぜだろうか?「中絶産業」と呼ばれるこうした悪の構築を加速しているのは何だろうか?その答えとして有力なのが(1)脅しの戦略(中絶禁止は女性の選択の自由を奪う)(2)金銭(モラルを低下させる)の2つである。

最近の例として、アメリカ合衆国を含め、カナダからチリに至るアメリカ大陸のすべての国で中絶の合法化を求める女性に対する暴力行為について、OASエキスパートが行った宣言がある。(抜粋)「…女性や若者による緊急経口避妊薬などの安価な避妊薬の入手を保証することは、母親になるという女性の最大の役割を損ない、その性と生殖についての判断を妨げることになる」(疑問:暴力行為の根拠は何か?)

ヨーロッパの中絶用擁護組織で作る団体は、欧州議会に対し、「すべての加盟国が安全で合法的な中絶を受けるという基本的人権を保証すること」を求めた嘆願を行った。(人権保護と胎児を殺すことは矛盾していないか?)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA公衆衛生の問題として中絶を勧めているモザンビークは、「心身の健康が理由であれば妊娠12週まで、強姦や近親相姦の場合は16週まで、「胎児に重大な奇形がある」場合は24週までの中絶を合法化する」という法律の制定を可決した。(「公衆衛生の問題」とはどういうことか?ヒトは「公衆衛生の問題」なのか?)

現在、世界全体で1億6000万人の少女が行方不明になっていると国連で報じられている一方で、サンフランシスコ管理委員会は、男女産み分けのための中絶の禁止を認めない決議を全会一致で承認した。(疑問:選ばれなかった子供は誰が守るのか?)

米国では、国務省で人身売買問題を担当していた前シニアアドバイザーのDr Laura Ledererが、自身の研究「性産業の健康への影響と医療施設における犠牲者特定の影響」において、強制中絶は「性産業において特に痛ましい動向である。」と述べている。それはなぜか?強制中絶により、性産業における暴力のサイクルが繰り返され、犯罪の温床になったり、(欲と金から)奴隷のように扱われる若い女性の犠牲がさらに増えるからである。

中絶の合法化を求めるこうした動きは、人権に関する既存の国際法および子宮内の子供の命を尊重する文化的・宗教的信念と対立するものである。(世界中の「声なき大衆」からの抗議はないのか?)

1969年に制定された米州人権条約の第4条では、生存権について次のように規定している。「何人にも生きる権利がある。この権利は、通常、受胎の瞬間から保護されるべきである。何人もその命を無断で奪われるべきではない。」この法律は人間の人生、すなわちその始まりから終わりまでに当てはまり、「ある年齢層」を除外するものではない。

中絶が第4条の意味に反することは明らかである。中絶は生存権を否定するだけでなく、人間性を貶める悪である。我々の世代は中絶を行うために何百万もの赤ん坊を犠牲にする身勝手で野蛮な人種として歴史に裁かれる日が来るだろう。

これは我々が今後の世代に残すべき遺産と言えるだろうか?

ノボトニー・ジェローム、OMI
20141011日掲載
英語原文  ー The Thorn that Devalues Humanity

ノボトニー ⋆ ジェローム 神父 について

Oblate Missionaries of Mary Immaculate (0MI)は 聖母献身宣教会 (オブレート 会)に所属するカトリックの司祭ならびに兄弟のグループです。私たちは 全ての人々 --特に貧しい人々 --が人間としての尊厳に対して、完全な自覚を勝ち取るために 努力しています。私たちは、声なき者の叫びを聞き、そして多くの人に聞いてほしい とがんばっています。正義への行動は、私たちの仕事に欠くことのできない部分であ り、抑圧と貧困の原因となる全てを変えようとしているのです。このように、私たち は、まさに命の誕生からその終わりまで、人間の尊厳を認識する社会を創ることにあ ずかっています。
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