ダウン症の子供をサポート?

smiling「生命のため、友人」 ー ダウン症と診断された胎児は、中絶による死がほぼ確実になる。端的にいえば、抹殺されてしまうのだ。医師、病院、両親はこうした罪のない子供たちに全面戦争を布告する。最新の統計で、出生前診断でダウン症と診断された子供の90%以上が抹殺されることがわかっている。

boy-with-down-syndromeこのことは、中絶と同様、社会的に許容されるようになっている。それなのに「男児ガミーくん」のことで、マスコミや政府はなぜ騒いでいるだろうか?ガミーくんは、オーストラリア人夫婦の要請で金銭を受け取って代理母となったタイ人女性のもとに誕生した。両者の間には契約が交わされ、代理母は350,000バーツで出産した。今や赤ん坊は売買対象の商品になっている。

このタイ人女性が双子を妊娠し、1人がダウン症と判明した時、女性はダウン症の胎児を中絶するよう要請されたが宗教上の理由からそれを拒否した。オーストラリア人夫婦はその子を代理母の元に残し、健康な子供だけを連れて帰国した。

babieswithdownsyndrome_nov3_Miller_Tgirl突然、世界中の新聞の見出しが「オーストラリア人夫婦が代理出産で生まれた双子のうちダウン症の子供を残し、女児だけを引き取った」ことを伝えた。ダウン症だからといって自分の子供の引き取りを拒否することがどうしてできるのか、という疑問が投げかけられている。

この報道は何かおかしい。我々の態度は偽善的ではないか?ダウン症の胎児の90%を抹殺しておきながら、「ガミーくん」のことには非難の声を上げている。バチカンの半公式新聞、オッセルヴァトーレ・ロマーノは次のようにコメントしている。「代理母に出産を依頼した両親が、健康で完全でない赤ん坊が生まれ、その引き取りを拒否したからといって驚くことはない。実際、子供が購入のための商品と化しているのなら、子供は通常の買い物と同じように購入者の条件を満たしていなければならないのは明らかだ。」

thumbs-up世界は、完璧な人種を作ろうとしたナチスを非難した。しかし今日の社会は、望まれない者に分類される人たち、すなわち高齢者、病人、ダウン症、男女産み分け、体外受精(生存率は100分の5)、犯罪者などを排除する無言の優生学によってナチスと同じく危険な方向に急展開している。次にこのリストに載るのは誰だろうか、出生前スクリーニングで自閉症と判断された胎児だろうか?

family2003年にダウン症の愛娘が誕生したカート・コンドリッチは現世代を次のように分析している。「イエスの母である聖母マリアは貧しいユダヤ人で、男性優位の社会で未婚のまま10代で妊娠し、息子のイエスを出産した時にはホームレスだった。これが事実だと仮定して、マリアがカウンセラーに相談したとしたら、どんな助言を受けただろうか?彼女、そして生まれてくる息子の未来は厳しく希望のない暗いものに思えることから「世界の光」(イエス・キリスト)の中絶をマリアはおそらく勧められたであろう。イエスが生まれる前に抹殺されていたら今日の我々の社会はどうなっていただろうか?出生後の未来に希望がなく、辛い人生になるという文化的な見方によって、我々はいったいいくつの明るい光をそれが誕生する前に排除してきたのだろうか?」

親の99%はダウン症である自分の子供を愛し、ダウン症を抱えた人の99%が自分は幸せだと述べていることを調査結果が示している。「善良なものが『使い捨て文化』の犠牲になることは、絶対に何かが間違っている。」

 

 

ノボトニー・ジェローム、OMI
20140809日掲載
英語原文  ー Support Down Syndrome Children?

 


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Oblate Missionaries of Mary Immaculate (0MI)は 聖母献身宣教会 (オブレート 会)に所属するカトリックの司祭ならびに兄弟のグループです。私たちは 全ての人々 --特に貧しい人々 --が人間としての尊厳に対して、完全な自覚を勝ち取るために 努力しています。私たちは、声なき者の叫びを聞き、そして多くの人に聞いてほしい とがんばっています。正義への行動は、私たちの仕事に欠くことのできない部分であ り、抑圧と貧困の原因となる全てを変えようとしているのです。このように、私たち は、まさに命の誕生からその終わりまで、人間の尊厳を認識する社会を創ることにあ ずかっています。
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