(願わくは)忘れられていない事

20130313_seoulbeats_comfortwomen「生命のため、友人」ー 今年4月、教皇フランシスコは、人道的犯罪として人身売買を強く非難した。現在、人身売買の70%を女性の買春が占め、一大産業になっている。第2次世界大戦中、東洋において売春婦は「慰安婦」と呼ばれていた。韓国を中心に、中国、インドネシア、フィリピン、台湾からも200,000人を超える女性が「慰安所」で日本人兵士の相手をしていた。

それから70年経ったが、その記憶は、大日本帝国軍に誘拐され、性奴隷として売られ、囚われた少女や若い女性の多くに長きにわたって影を落としてきた。

20050415-006001「慰安婦」にとって酷使や身体的虐待を受けることは一般的だった。彼女たちは長時間の労働を強要され、至る所で1日に20人から40人の兵士の相手をさせられた。時間が経つにつれて、多くの女性が不妊になり、身体的な異常に苦しんだり、心的外傷後ストレス障害を発症したりした。慰安所で子供は認められなかったため、妊娠した女性は自為堕胎を強要された。最終的に自宅に帰ることができた女性を待っていたのは社会的な汚名と恥辱であった。

comfort-women1日本軍による性奴隷としての女性の動員は人身売買の一種である。残念なのは、総理大臣安倍晋三を含む保守派の政府関係者が、慰安所にいたのはプロの売春婦だったと主張していることだ。彼らは、性奴隷に関する女性の証言を裏付ける証拠がないと主張している。

日本政府は1993年に謝罪を発表した。声明文では、慰安婦制度への軍の関与を認知したが、政府の関与は認めなかった。生存している女性たちは政府の直接謝罪を求めている。彼女たちには個々の国の政府からの後ろ盾がある。

先週木曜日、ジュネーブの国連人権委員会は、第2次世界大戦中のいわゆる「慰安婦」の動員について責任を取るよう日本に要求した。翌日、日本は謝罪の義務はないとして要求を拒否した。

xin_4603041617359543094637日本が誤った歴史認識を持つことで、中国、韓国をはじめとするアジアの近隣諸国との険悪な雰囲気はさらに悪化するだろう。70年経った今、日本政府は責任を取り、頭を下げてアジアの近隣諸国に対し「日本政府が謝罪する」と明言する時が来ている。そうして初めて日本はアジアの近隣諸国と協力して平和を目指すことができるのだ。

 

 

ノボトニー・ジェローム、OMI
2014年08月02日掲載
英語原文  ー The (hopefully) Unforgotten

ノボトニー ⋆ ジェローム 神父 について

Oblate Missionaries of Mary Immaculate (0MI)は 聖母献身宣教会 (オブレート 会)に所属するカトリックの司祭ならびに兄弟のグループです。私たちは 全ての人々 --特に貧しい人々 --が人間としての尊厳に対して、完全な自覚を勝ち取るために 努力しています。私たちは、声なき者の叫びを聞き、そして多くの人に聞いてほしい とがんばっています。正義への行動は、私たちの仕事に欠くことのできない部分であ り、抑圧と貧困の原因となる全てを変えようとしているのです。このように、私たち は、まさに命の誕生からその終わりまで、人間の尊厳を認識する社会を創ることにあ ずかっています。
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