見えざる人々:消えゆく日本の「子供の日」

images-150x150「生命のため、友人へ」 ー 日本では5月5日を「子供の日」として祝う。この祝日の起源は古く、西暦600年頃にさかのぼる。子供を大切にし、彼らの幸福を祝う日である。国全体に鯉のぼり(鯉の形をした凧)がはためく様子を見ることができる。心から幸せな気持ちになる日だが、事態は見た目ほど輝かしいわけではない。

政府が子供の日に発表した内容によると、15歳未満の子供の数は昨年から160,000人減少している。つまり33年間連続で日本の子供の数が減少したことになる。1950年に統計を取り始めて以来、これは最低の数字である。日本の1家族当たりの子供の数の平均は1人をわずかに超えた程度であるが、人口を維持するには2.1人が必要とされている。

images-21-150x150現在、日本の65歳以上の人口の割合は25.6%だが、子供はわずかに12.8%である。博士号を持っていない人でも日本が将来、国家として生き残れないことはわかるだろう。どう考えても不可能である。状況は悪循環に陥っている。高齢者世代は増え続けているのに、乳幼児は減少の一途をたどっている。最終的にはどちらも消えて行ってしまうだろう。

この問題の解決策は出生率の引き上げと日本への移民労働者の規模拡大であると私は考えている。

私は日本に長年住んでいるが、移民を受け入れる体制はまだまだ遅れている。国連の概算によると、出生率を引き上げない限り、日本は年間約650,000人の移民労働者を受け入れる必要がある。また、日本では中絶件数が多く、国家存続への解決策を遠ざけているように思える。日本は子供の未来に希望を持てない中で「子供の日」を祝っている。これを幸せと呼べるだろうか?

 

 

ノボトニー・ジェローム、OMI
2014年05月09日掲載
英語原文  ー Invisible People: Japan’s Disappearing “Children’s Day”

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